こんにちは、終活中のしんじです。
相続する人が最初に判断すべきことは相続するか?相続放棄するか?の判断です。
相続放棄をする場合は、亡くなった日から3ヶ月以内に家庭裁判所で手続きが必要です。
もし、3ヶ月を超えると自動で負債も相続することになるので最重要です。
なので、
自分が亡くなった時に残された人が相続放棄するのかどうかを素早く判断できるように、負債のリストは見つけやすい場所に残しておきましょう。
今回は一般の個人が考えるべき負債について、わたしの例も使いながら説明したいと思います。
注意
負債は各々で異なりますので今回紹介するモノが全てではありません。
ご自身で持っている負債を分かりやすく残すことが終活の重要ポイントです。
▲遺言書に書いて残すと便利です→遺言書を作る理由は残された人が整理を早く楽に済ませられるように
住宅のローン
一般的に住宅のローンは人生の中で最大の負債で数千万円のローン金額になります。
なので、残された人にとって最初に知るべき項目です。
ただし、一般的には住宅ローンには団体信用生命保険(団信)がかけられていて、死亡した場合はローンの残額は保険で支払われます。
残された人に伝えることは
- 住宅ローンを借りた銀行と返済額
- 団信の加入有無と条件
要するに死んだ場合にチャラになるかを明確にしておき、死亡後にアクションを取って貰えるようにしておくことです。
私の場合は住宅ローンは35年で組んでいて、亡くなった場合は残ったローンは全額を団信で支払われる条件となっています。
自動車のローン
自動車のローンも金額が大きい負債で数百万円残る可能性があります。
自動車の場合は住宅ローンと異なり死亡時に保険で払われることは有りません。
なので、死亡時には完全な負債となりますので、残された人に伝えることは
- 自動車ローンを借りている会社名
- 自動車の車検証の写し
ローンが残った自動車は所有者がお金を貸している会社となり、車検証の所有者を確認すればわかります。
相続した後に自動車を使う場合には名義変更したり、使わないなら売却や処分を考える必要もあり、手間のかかる相続となります。
私の場合は、売却する価値の低い現金一括で購入した自動車なのでローンはありませんが、処分してもらわなければならないのでその点を遺言書に書いています。
クレジットカードの負債
クレジットカードを使用して購入した金額は負債です。
死亡しても免除はされず支払う義務があり、支払日にもよりますが翌月か翌々月まで続きます。
なので、伝えることは
- 保有しているクレジットカード
- クレジットカードに紐付いている銀行
ルール上は死亡すると銀行口座は凍結されます(現実は相続者が連絡しなければ銀行側が知ることはできませんが)。
なので、凍結口座から引き落としができないと延滞扱いになり追加の金利がかかる可能性もあります。
銀行や消費者金融から借りたお金
銀行や消費者金融で借りたお金は金利が高いため注意が必要です。
残された人に確実に伝わるように、
- 借りている会社名
- 借りている金額
- 利息
を明確に残しておきましょう。
親族や友人から借りたお金
難しいのが親戚や友人から借りたお金で、これも立派な負債となります。
曖昧な口頭の約束で借りた場合や、書面があっても明確ではない場合に、一括返済を求められるなどトラブルになる可能性があります。
なので、特に明確に残しましょう
- 借りた人
- 借りた金額
- 金利の有無
- 返済期間
- 返済状況
明確にしておかないと、残された人が対応に困ることになります。
親族から、家の購入費用などで大きなお金を借りている場合には、親族だからと負債がチャラにはならないので特に注意してください。
証券会社の証拠金取引や信用取引
証券会社の資金にも注意が必要です。
現物のを株や投資信託を保有しているだけなら最悪はゼロになるだけで負債とはなりませんが、
FX、CFD、信用取引、先物オプション取引などの証拠金取引をしている場合は青天井で負債が発生する可能性もあります。
もちろん、ロスカットというシステムで証拠金が足りなくなるとそこで決済されるのですが、急激な価格の変化があると不足して負債になる可能性もあります。
なので、残された人が見つけられるように
- 取引している証券会社
- 取引の種類
- 死亡時に証券会社に直ぐに連絡して取引決済するように指示
ポジションを持ったままで突然亡くなった場合のために、すぐに証券会社に連絡してもらい止めてもらう(決済してもらう)ように書き残すことが大事です。
証拠金取引は興味がない人にとっては全く意味のわからない世界なので、止めてもらい負債が発生するにせよ確定してもらうことが大事です。
おわりに
今回は、亡くなったときのために負債を明確にしておくことを説明しました。
大小かかわらず負債は持っていると思いますので、残された人がすぐに判断できるようにしておくことは親切です。
遺言書(遺産リスト)に書いておくといいですね。
終活の1つとして試してみてください。