こんな方におすすめ
- Kindleのコンテンツを大量に購入した方
- 故人の電子書籍を引き継いで読みたい人
アマゾンのキンドルで購入した電子書籍、「鬼滅の刃」「ワンピース」など相続したい本があります。
紙の本であれば残るのですが電子書籍の場合はどのようにすればいいのでしょう?
書籍の権利を相続できるのか?
相続するなら死亡証明書など必要なのか?
結論は、
ココがポイント
- Kindleで購入した本は相続できない
- Kindleのアカウントを第三者に渡せる
Kindleの利用規約では相続できない
AMAZON KINDLE利用規約を確認すると、Kindleで購入した書籍や漫画は実は所有権ではなく、あくまでもライセンスが提供されるもので販売された本ではありません。
そして、読む権利(ライセンス)は第三者に譲渡できないと書かれてあり、相続もできないと読み取ることができます。
以下がKindleストアの利用規約、赤字部分が重要な点です。
該当のKindleコンテンツを回数の制限なく閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます(定額購読コンテンツの場合は、お客様が定額購読プログラムの有効な会員である限り。)。Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるものであり、販売されるものではありません。
引用:AMAZON KINDLEストア利用規約 - 1. Kindleコンテンツ - Kindleコンテンツの使用。
別途に明確な記載がある場合を除き、お客様のKindleコンテンツまたはその一部に対するいかなる権利も第三者に販売、借用、リース、配信、放送、サブライセンス、ないしは別の方法で譲渡してはならないものとします。
Kindle電子書籍が譲れないとなると、相続したい本は紙で買うしかないのでしょうか?
次に、相続ではなく引き継ぐ方法を紹介します。
Kindleを相続するにはIDとPasswordを伝える
第三者に読む権利を譲渡することはできませんが、Kindle(Amazon)のアカウントの名前を変更することはできます。
Eメール、電話、などの変更をできるのは普通ですが、登録名を変更できるのは珍しいサービスです。
これは、アカウントごと第三者に譲ることが可能だからです。
なので、Kindleの電子書籍を相続(残された人に譲る)したいときは、
Kindleに紐づくAmazonのアカウント情報(IDとパスワード)を死亡後に発見されるように準備
しておけばよいのです。
アカウントを変更する場所: amazon.co.jp → アカウントサービス → ログインとセキュリティ
注意
Amazonはログインとセキュリティにアクセスする際に2段階認証を求められます。
その時にスマホで登録した携帯番号に電話かSMSを受ける必要があります。
そのためAmazonのアカウントを引き継ぐのであればスマホのロック解除方法も残す必要があります。
死亡前に相続人やそれ以外の人にスマホのロックを解除されても困るので、
パスワードやIDを死後に見つけてもらうには銀行の貸金庫を使うなどして管理する必要がありますね。
私はこんな方法で伝える準備しています→【デジタル終活】はいから100年ノートアプリは死亡後に指定した人に情報を開示可能
おわりに
Kindleの電子書籍は相続できません。
アカウントを譲ることはできますが、相続した人は読むためにアカウントを切り替える必要があり手間です。
なので、よほど読みたい本がなければ相続人は引き継がないでしょう。
紙の本でも同じですが、本は個人の趣味を強く反映する嗜好品であり、他人にとってはあまり価値のないモノです。
鬼滅もワンピースもメチャクチャ面白い漫画で大好きですけれど相続人が興味を持つかはわかりません。ビジネス書なんて時代が変われば役に立たないでしょう。
なので、Kindleの電子書籍は無理して終活で相続準備しなくてもよさそうです。
◆キンドルを出版した体験談を記事もあり、このKindle出版の相続はできるのか調べないと。少ないとはいえ、印税が入りますからね。