今回はJB23 1型のATの変速ショックをSOD-1で修理しようとしたお話です。
中古で手に入れたジムニー1999年の1型のオートマ(AT)、が調子悪く、1速→2速のシフトアップ、2速→1速のシフトダウン、両方ともにガクンと強く変速する時あり。
常になるわけではなく、信号で曲がった後や坂道でアクセルを踏み込んだとき、ショッピングモールの駐車場でノロノロと走っているときに発生率が高い。
JB23ジムニーにSOD-1を入れる前のトライ
20年以上前の車で、ATオイルが一度も交換してなさそうなのでオートマオイルを4L入れ替えてみるけど改善無し。
メモ
オートマオイルは「ATオイル」ではなく「ATF(フルード)」と呼ぶこともありますが、今回は通りの良い「ATオイル」と書いてます。
次に、AT学習をリセットして再学習させたら、ほんの気持ちだけ良くなった感はあり。
でも、なんだかダメです。
1速と2速の切り替え以外はスムーズに変速するし、変速ショックが常に発生するわけでもない、
予想では1速と2速に関わるクラッチ、ブレーキ、ソレノイドバルブが疲れている可能性が高そうだけれど、オーバーホールするほど調子が悪くもない。
SOD-1をジムニーのオートマに注入する
そこで、噂のSOD-1を使ってみることにしました。
SOD-1はエンジンやミッションなどの金属がこすり合う部分をスムーズにする修復をしてくれる添加剤、イエローハットで税込み5,500円で購入。
過去にホンダのモビリオでCVTのジャダーがSOD-1で治った記憶、そしてYouTubeでのSOD-1紹介動画では評価が高い。
でも、ジムニーJB23のオートマに使用している例は見つからず、これは試しにやってみるしかないと、入れてみることにしました。
このSOD-1パッケージはエンジン専用と書いてあるのでオートマに使えるのか心配ですが、SOD-1に種類はなくYouTubeでオートマに入れている例もありジムニーのATに投入することを決定。(もしトライされる方は自己責任でお願いします)
最悪の場合はオートマの調子がより悪くなることや、シフトしなくなる等の心配がありますが、きっとフルードを再交換すれば大丈夫でしょう。
ジムニーのオートマにSOD-1を入れる前の準備
オートマのドレインボルトから下抜きするので新品のガスケットを準備、再使用したら直ぐに漏れるわけではないですが最後の仕上げには新品を付けたいので近所の自動車部品店で購入しました。
メモ
アルミ製の潰れるタイプのガスケットは表裏ありそうですが、どちらでもOKです。
オートマのオイルを再使用するためにオイル受けを準備、
キレイな大きいオイル受けとして蓋付きのボックスを用意、蓋付きにしたのはドレンした後にゴミやホコリが入るのを防ぐため。
オートマオイルは新品を入れるのが理想ですが、今回は既に4L量は交換済みであること、そしてSOD-1の実力を判断するために再使用します。
オートマオイルを注入するボトルを準備、
オートマオイルを手動で入れるときはレベルゲージ穴からとなり、レベルゲージに合う太さの調味料用ボトルを準備します。
先端をカットすることで穴の太さを変えられるものです。
ジムニーのオートマからオイルを抜く
オートマのオイルパンのドレンボルトを緩めるとオイルは一気に出てくるので、用意したオイル受けのボックスを下に置きます。
オートマオイルはミッション内のトルクコンバーター、バルブボディに多く残っているので全量は抜けません。
抜いた同じ量を戻すのでこぼさないように確実に確保します。
オイルを抜いたら、オートマのドレインボルトに新品のガスケットワッシャーを付けて締めます。ワッシャーは柔らかいアルミタイプなので程々の力にしておき、最悪やり直しになったときに再使用します。
ジムニーのオートマに入れるSOD-1の量を測る
ジムニー JB23W 初期型のオートマオイルの全容量は3.9L (5型以降は5.7L)
SOD-1のパッケージの説明には、エンジンオイル3〜5Lに対して350mlと記載有り、パーセントに読み替えると7〜11%。
今回はエンジンオイルではなく、オートマオイルですが、ジムニーのオートマオイル量3.9Lに対して350mlを入れて8.9%のSOD-1にします。
ジムニーにオートマオイルを注入
ドレインから抜いたオートマオイルから350ccを除きます。
エンジンルーム内のレベルゲージパイプから先ずはSOD-1を350ml注入、その後にオートマオイルを注入。
溢れ出さないように注意してゆっくりと注入。
同じ量が入れば基本的にオートマオイルのレベルは抜く前と同じ量になります。
確実に量を確認するためにATオイル量のレベルチェックするのは走行したあとにアイドリング状態です。
こちらでレベルチェク方法を書いてます→オートマオイル交換後のレベルチェック方法を解説!ジムニーJB23のATF交換した
ジムニーJB23 1型のオートマ再学習
オートマの再学習の方法は、先ず学習をリセットしてから、次に指示に従い加速と加減速を行います。
今回はSOD-1を入れ替えた直後には行わず、ある程度走行してからすることにして、SOD-1だけで効果あるのか? 学習すると変わるのか?を見極めたいと思います。
ジムニーATの学習方法 (平成10年10月〜16年10月モデル)
株式会社インターサートの説明資料を参考にしました→http://g-scan.jp/wp-content/uploads/2017/10/07006.pdf
対象の期間からJB23の1型〜4型の方法です。
ちょっと長いですが、以下上記リンクのPDFから引用です。
学習値のリセット要領
- IG SW を ON(エンジン停止)にして下さい。
- O/D SW を ON にしてコンビネーションメータ内の O/D OFF ランプを消灯させて下さい。
- ダイアグカプラの2番端子と4番端子間を接続し、10 秒以内に『D レンジ』→『2レン
ジ』へのシフト操作を3回繰り返し行なって下さい。※注意※
ダイアグカプラ(青色6極)は運転席アクセルペダル上部になります。
〈図:ダイアグカプラ〉- 2番端子、4番端子間の接続を外して、IG SW OFF にして下さい。
- 学習値のリセットが完了します
学習要領
- エンジンを始動して下さい。
- エンジンを始動後、シフトレバーを『P レンジ』→『R レンジ』→『N レンジ』→『R レンジ』→『N レンジ』→『D レンジ』の順にシフトして下さい。
- 2の操作を3回~5回繰り返し実行して下さい。
- ゆっくりとした運転(アクセル開度:約15%)で走行しながら、シフトレバーを『1レンジ』→『2レンジ』→『3レンジ』→『2レンジ』→『1レンジ』の順にシフトして下さい。
更にこのシフト操作を12回~15回繰り返し実行して下さい。- 通常の運転(アクセル開度:約25%)で走行しながら、シフトレバーを『1レンジ』→
『2レンジ』→『3レンジ』→『2レンジ』→『1レンジ』の順にシフトして下さい。
更にこのシフト操作を12回~15回繰り返し実行して下さい。- 急加速運転(アクセル開度:約50%)で走行しながら、シフトレバーを『1レンジ』→
『2レンジ』→『3レンジ』→『2レンジ』→『1レンジ』の順にシフトして下さい。
更にこのシフト操作を12回~15回繰り返し実行して下さい。- 4、5、6の作業終了後、そのまま300m 以上走行して下さい。
- 学習が完了します。
ジムニーJB23(1型)の変速ショックはSOD-1で改善した?
さて、ここからSOD-1をジムニーのATに入れた結果です。
結論は・・・・・
/
効果なしでした(泣)私のジムニーの場合
\
想像するに、AT内のクラッチ、ブレーキ、ソレノイドの摩耗が進んでいてSOD-1では対処できなかったのでしょう。
SOD-1後に300キロ以上走っての結果です。
テスト走行の内容(参考まで)
先ずは、学習リセットはせずにテスト。
18キロを一般道路で加減速しながら走行しました。
2速→1速シフトダウンでのガクン、1→2速シフトアップでの滑りが治りません。
ただ悪くなることはなく、少し恐れていた逆に酷くなる状態はないよう。
そのまま走行を続け130キロを一般道で走行、SOD-1がAT内のクラッチ、ブレーキ、ソレノイドの表面を修復してくれたはずですが、状態に変化なし。
AT学習をやり直さないとだめなのかな? という訳で、ここで学習をリセット。
学習をリセットすると、シフトダウンはガクンガクン、シフトアップはぐわあーーんとエンジン回転が上がってから突然繋がりガックン、
ちゃんとリセットされて再学習を始めています。
そこから200キロを一般道と高速道路で走行した結果は、前の状態に戻りました。
SOD-1の効果は感じられず。
敢えてというなら、ほんの少しだけ停止時のガクンが減ったかなというところ。
でも、以前もスピードとブレーキのマッチングが良ければスムーズだったので変化ありと言えるほどではないかな。
まとめ
今回のJB23 1型のオートマオイルにSOD-1を添加してみた結果は残念でした。でも、トライしたことはワクワク楽しかったので後悔はなし!
古すぎるとだめなのか、そもそもジムニーのATが1速と2速間はこんなものなのか、新車の状態を知らないのでなんともいえません。
楽しく運転するには困らないので、オーバーホールはぜずにこのまま乗ります。
やっぱり、車は触るところがあってなんぼですね。
先日、新型のジムニーの購入を真面目に検討していてエニカでジムニーを1日借りて運転てめちゃくちゃ快適ないい車だったのですけど、ピカピカ過ぎて何もできないから要らないと結論出しました(笑)