ミニマ修理

オートマオイル交換後のレベルチェック方法を解説!ジムニーJB23のATF交換した

ジムニーのATフルードレベルチェック

https://nakashin.net

ジムニーJB23のATフルード交換で苦労したのが交換後のオートマオイル(ATフルード)の確認、

レベルゲージがフルードで濡れていて分かりにくすぎ。

今回は、難しかったオートマオイルのレベル確認の方法を紹介します。

一般的な車のATも点検方法同じなので参考になります。

※一部のホンダAT車など、特殊な点検方法もあるので、あくまでも一般論です。

ジムニーJB23のオートマオイルを交換する経緯

中古で購入したジムニーJB23オートマ(以後はAT)、

走行は元気で快適で17万キロとは思えない。

でも気になるのが低速時の変速ショック、

ブレーキを掛けて2速→1速に下がる時、

ゆっくりと加速して1速→2速に上がる時、

いつもではないけれど大きなショックが発生する。

特に気になるのが、ショッピングモールの広い駐車場でゆっくりと走行している時。

 

他の変速は問題なし、

ATフルードが古くて変速がスムーズでない?量がおかしい?

コンピューターが変速タイミングを間違えている?学習がおかしい?

 

そこで、まずATフルードから確認すると

ATフルードの色は黒い、たぶん17年間交換していない。

ATフルードの交換することにした。

交換したオートマオイルの種類

ATフルードはスズキの純正ではなく、普通のATフルードを使用。

高級な純正は古い車なので不要でしょう。

 

オートマオイルを下抜き

ATのフルードをAT本体下部のドレインボルト(14mm)緩め、抜きます。

新フルードが不足した場合は再使用することを考慮して綺麗なタッパーウェアへ。

量的には1リッター程度抜けた感じで、全量が5.7Lなので、1/4程度。

オートマオイルをATレベルゲージから入れる

ATフルードの注入はATレベルゲージパイプを使い上から。

ココで役に立つのがソースを入れる汎用ボトル、

先を好みの太さでカットできるので、ATフルードのレベルゲージの半分以下の太さにカット。

初めは細めにカットして、注入スピードが遅いなら太くしていくのがコツ。

ちなみに、汎用ボトルは百均やスーパーのキッチン用具売り場で見つかります。

 

ボトルにATフルードを入れて、注入スタート。

下から抜いた量を計り、同量を入れるとレベルチェックが簡単になります。

ATフルードはトラブルがなければ減少しない種類のものなので。

 

「注意」

ATフルードのレベル確認はエンジンオイルと全く方法が異なります。

エンジンオイルと同様にエンジンを止めた状態でレベルチェックすると、

かなり大量に入るので要注意!

 

オートマオイルのレベル確認はPに入れてアイドリング

ATフルードの注入が終わればレベルチェック。

抜いたフルードと同量の新フルードを適正にいれたならば、

エンジンを始動してATを廻します。

 

ギアをR、N、D、2、1と順番に動かし、

エンジン回転を少しだけ上げてATフルードを循環させる。

異音や異常がなければ、フルードを温めるために10分程度走行。

 

ここからATフルードのレベルチェック。

 

ギアをPの位置にしてエンジンはアイドリング。

レベルゲージを毛がつかないウェスやペーパーで拭い、

ATにレベルゲージを挿入して、抜き取りゲージをチェック

 

ATフルードのレベルが「HOT」マーク上下の小穴の範囲にあればOK。

ATフルードの量は少なすぎ多すぎの両方が悪いので、確実に範囲内にする。

 

オートマオイルのレベルゲージが判断しにくい場合

私が苦労したのが、レベルチェック。

エンジンを掛けた状態だとATオイルが撹拌されているからか、

レベルゲージのかなり上までフルードが付着しているのです。

 

何度確認しても判断しにくい。

多く入れすぎて、再度下から抜く羽目にもなりました。

 

気がついたレベルゲージを確認するコツは、

  • 奥まで挿入したら、サッと抜く(1秒)
  • 片面のフルードの付着が少ない側を見る
  • フルードの付着が薄い部分でレベルを判別
  • 「HOT」の上下の穴にフルードが満たされる

レベルゲージをエンジンオイルのように長時間入れているとフルードが付着しすぎるので、1秒くらいでサッと抜くといい感じでした。

レベルゲージをよく見ると片面にはべっとりとATフルードが付くのですが、反対側は少ない、たぶん曲がったレベルゲージのパイプを通る時に背になっている側が多く付着するのでしょう。

レベルゲージを見る時に完全にフルードに浸っていないところに薄い切れ目があり、そこまでフルードが入っていると判別、とてもわかりにくいですが完全に浸かっている部分に比べてベットリ感が少ない位置です。

最後に「HOT」の上下にある小さな穴がATフルードで完全に満たされているか確認、表面だけの付着だと穴の中までATフルードが満たされていない。

 

オートマオイルの確認方法を写真で紹介

言葉での説明では難しいので、具体的な写真をどうぞ。

こちらがレベル下限の写真、レベルゲージの「H」の下側の穴がフルードで満たされてい

その上がフルード付着がないので、それ以上の部分もフルードがあるけど考慮しなくてOK。

ここからのフルード追加は50cc単位の少量で。

ジムニーのATフルードレベルチェック

 

次にフルードが不足している場合。

ATフルードがレベルゲージの途中で付着していない部分があるのが分かります。

ジムニーのATフルードレベルチェック

フルードの位置は泡立ちがある部分までという確認方法も。

ゲージを抜く時に付着したフルードは泡がつかない。

ジムニーのATフルードレベルチェック

 

ATフルードを入れすぎた写真。

「H」の両方の穴がフルードで満たされ、その上で切れています。

ただし、フルードを入れた直後、長くレベルゲージを差し込み、そんな際にもフルード入れ過ぎと同じ見た目になるので注意。

入れすぎの確認は何度かチェックして確信してから抜きましょう。

ジムニーのATフルードレベルチェック

ジムニーJB23のオートマオイルレベルと量

ジムニーJB23のオイルは全量で5.5リットル。

全量は下から抜けないので、ほぼ完全に交換するには何回も抜いて入れてを繰り返す方法で、20Lのペール缶を使い切るくらいは必要。

ただ、自分で交換するなら、4L缶分を数回に分けて交換すればある程度はオートマは綺麗になる。

 

最後のオイルレベルチェックで難しいのが、

しんじ
レベルゲージにオートマオイルが付き始めてから、どれくらいの量を入れるか❓

入れすぎると、再度抜くことになるので慎重に、

50ccずつ入れて確認するくらいが良い。

何度も、足して、エンジンかけて、ミッションを動かして、を繰り返すので時間はかかります。

私の見立てではレベルゲージのHOTの上と下の穴目印のあいだで200ccくらいの印象です。

泡立ちとフルードのラインが見にくいのですけど・・・

 

おわりに

ATフルードの交換時のレベルチェックは、アイドリングでPに入れて、レベルゲージをサッと抜いて、かすかな付着していない部分を見つけて判断する難しいものでした。

失敗しないためには、抜いたフルード量を正確に計り同じ量を入れることですね。

ATフルードはエンジンオイル以上に車の走行性能に影響し、加えてトラブルの原因になるので、交換をする時は自己責任の覚悟が必要。

心配を感じるならカーショップで変えてもらうのが安心です。

このネタを書いていてなんですが、レベルゲージを抜いたときにゴミが入る、レベルゲージの拭き取りでゴミが付着、その程度でもATの不具合につながる可能性はゼロではありません。

 

さて、ATフルードを交換した結果(正確には1/3程度の交換)、変速ショックが少しは改善した気がします。

ただし、フルード交換したからという思い込み、より慎重なアクセルワークをするようになった、そんな感覚的なレベルの改善でした。

 

 

-ミニマ修理
-, , ,