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相続税の申告書の作製を自分でやってみた「AI相続」が無料で便利だった

20210329

相続税の申告書の作製を自分でやってみた「AI相続」が無料で便利だった

こんにちは、しんじです。

今回は相続税の申告書作成を自分ですると、時間はかかりますが費用はミニマルに相続税の申告ができたお話です。

そして、申告書を作成する際に使用した無料の「AI相続」が素晴らしく便利だったので合わせてご紹介します。(注記)この記事は「AI相続」のアフィリエイトでは全くなく、私には1円も入ってきません(他のページで紹介しているアフィリエイト案件ももちろん私が良いと感じたものを紹介していますが、特に金融系は怪しく感じられる方もいらっしゃるかと思うので注記します。)

相続手続きは個人でもできる

私の母が亡くなった時の話です。数年前から半分寝たきりのような生活をしていたのですが、5月に突然の高熱が続き救急車で運ばれて入院してから3日で亡くなりました。

ある意味で相続については何も準備できないまま亡くなり、父親も自分が先に死ぬと考えていたようで準備をしていない状況です。亡くなったあとに相続税の申告期限は10ヶ月以内で遺産の放棄は3ヶ月以内と知ったくらいに知りませんでした。

今回はその後の相続手続きを自分で行ったお話で、相続が発生した時点から相続税の申告を完了するまでを記事にしました。相続したものは預貯金投資信託に加えて不動産です。より難しいと思われる、未上場法人の事業継続や未公開株などは有りません。

今回は個人でも相続税の手続きはできたこと、
そして無料のAI相続というツールのおすすめになります。

みなと相続「AI相続」→みなと相続コンシェル|自分でできる無料相続税申告作成

 

3ヶ月以内に相続放棄の判断

相続が発生した時に最初にするべきことは

  1. 負債、借金を調べる
  2. 相続人を全員調べる

(1)の負債を調べることは相続の放棄をするかどうかの判断に必要で、相続放棄を家庭裁判所に申し入れるのは相続日(死亡日)から3ヶ月以内(民法915条)。

私は友人の父親が亡くなった時に「相続放棄したんだ」と聞いていたのですが、現実に起きるまでは期間を調べることなく過ごしてました。もし、大きな借金を残っていた場合には「負債を相続して借金を返す」ことになるのでとても重要です。家族に隠している借金がある可能性もありますから、しっかり調べる必要があります。

(2)の相続人を全員調べるには亡くなった人の生まれてから全ての戸籍を取得すします。生まれたときの最初の戸籍のあった市区町村の役場に「原戸籍」を依頼することになります。

私の母親の場合は九州のある市だったのですがネットで調べ電話で問い合わせて郵送で依頼しました。興味深かったのは血縁である息子は簡単に取得できるのですが血の繋がりの無い夫(私の父親)の場合は追加の理由書のような書類も揃える必要があったことで、息子が依頼したほうが簡単でした。もしかすると、認知した子供がいたり隠し子がいる可能性はゼロではないですし、相続税を申告するときも実際に相続するときにも「生まれてから死ぬまでの戸籍謄本」が必要です。

4ヶ月以内に亡くなった人の所得税を申告

亡くなった年の1月1日から死亡日までの収入についての確定申告を準確定申告と呼び、相続が発生したことを知った日(普通は死亡日)から4ヶ月以内に済ませる必要がります。所得税は残された人にとっては負債なので相続放棄の判断のためにも急いで明確にするべきです。

私の母親の場合、年金だけではなく不動産賃貸の収入と投資信託を売却した利益がありましたが、父親が把握していた(実際には父親が扱っていた)ので準確定申告の作成を父親が行いましたが、もし何も知らなければ全ての収入と経費を過去の書類から探し出すことが必要なので大変なはずです。

相続するものを調べる

借金と所得税という負債部分の確認が終わったあとにプラス側の相続を調べます。

私の母親の場合は、預貯金、投資信託、不動産がありました。
手続きが大変な法人や未公開株などは無くてよかったです。

【預貯金】

預貯金については通帳を確認して銀行で記帳して正確な残高の確認する必要があります。法的には死亡後の引き出しはアウトなのですが、父親がキャッシュカードで何度か引き出せていたので銀行は口座の停止はしていませんでした。銀行側が亡くなったことを知る方法もないので当然ですが。

今回はオンライン銀行の口座は無かったのですが、例えば私の場合は楽天銀行などの通帳が無い口座を持っているのですが、普段の生活で関わっていなければオンライン口座知る由もないことが不安に感じました。特にオンライン銀行の負債(ローン)に関しては相続の手続きをするであろう人に生きているうちに伝えておかないと、死後に借金に気が付かずに相続放棄しないでまずいことになる可能性もあると気が付きました。

【株有価証券】

証券会社に死亡した日の価値を問い合わせることが必要です。

父親が証券会社に依頼してくれたのですが、1ヶ月たっても数字を出してくれず督促が必要でした。想像ですが、全ての金額を相続後に引き上げられないように父親に全額を相続するようにと調整をしていたのかもしれません。

【不動産】

不動産が区分所有と自宅があり、母親は父親と共同で所有していたのでリストは作れました。
正確な保有率や登記情報は登記情報提供サービスでオンラインでクレジットカードで支払えば直ぐに取得できます。

難しかったのが不動産の評価額の算出です。

まず、固定資産税の納付書が必要で、無いものは市役所に相続人として交付申請しました。

次に、相続税の申告時に重要となる路線価の計算が難しく、路線価図・評価倍率表をオンラインで調べられるのですが概念を理解するまでに時間がかかりました。

相続税の申告書を作る

相続するものを全て明確にしたあとに相続税の申告書を作成します。

相続税の申告書は国税庁のホームページでダウンロードできます→相続税の申告書等の様式一覧(令和元年分用)、しかしPDFに細かい情報を手入力していくには気が遠くなりそうでしたので、自動で入力できるものをネットで探しました。

最初はエクセルのフォームを2万円程度で販売しているものを見つけ、お試し版で入力を始めたのですが、私には使いにくすぎてPDFの申告書と同じく諦めました。

「相続税の申告書の作成は税理士や弁護士に頼むしか無いのかなあ」と諦めかけていた時に出会ったのが、みなと相続コンシェルの「AI相続」です。

みなと相続「AI相続」→みなと相続コンシェル|自分でできる無料相続税申告作成

このAI相続は無料なのですが、必要な数値を入力していくと自動で相続税の申告書が作成できるのです。

特に難しい不動産の評価額の入力がとても分かりやすく、登記簿と固定資産税や路線価を入手していけば作成が可能です。

【無料】とは思えないスペックのWEBベースの機能で、数万円は払いたいと思うほどに助かりました(何かで支払おうと調べましたが、依頼は最低で約20万円のため諦めましたが他に比べて依頼するなら割安でした)。

「AI相続」は相続税の申告書の作成作業を開始したけれど、「やはり依頼したい」となった場合に有料になることで成り立つビジネスモデルですね。正直なところ私も頼もうかと迷った瞬間も有りました。なぜなら簡単とはいえ不動産の相続税の仕組みについて躓く点も有り、国税庁の資料を読み込んで理解するのに時間がかかるからです。

「AI相続」の手順を概略で

それでは「AI相続」のイメージを持っていただくために概略の手順をスクリーンショットも合わせてご紹介します。

先ず基本情報を入力します。

AI相続 基礎情報の入力

次に相続する財産を項目ずつ入力していきます。
預貯金、有価証券、家屋、土地と分けて1件ずつです。

AI相続 財産の入力

 

次にが個別の土地の情報の入力画面で、必要な情報を分かりやすく入力できるようになっています。
これをPDFに個別にBOXを作って入力していくのは考えられませんね。エクセルの場合は入力する項目が見づらくて大変でした。

AI相続 土地の入力

 

各項目ごとに遺産を相続する人毎の金額を入力します。もちろん複数の相続人が分割して受け取りも入力できます。

AI相続 受取人の価額の入力

次のステップで贈与や控除などの追加事項を入力します。
今回の場合は何も追加がなかったので全て未入力ですが、こういった細かい点も入力可能であるのが「AI相続」です。

AI相続 贈与・控除の入力

入力が完了した後に申告書をPDFでダウンロードできます。
追加の課金が必要ということは全く有りません。

AI相続 申告書のダウンロード画面

 

下のスクリーンショットが出力されたPDF形式で、国税庁の申告書の形式で印刷ができます。これはエクセル版の無理くりの申告書とは異なる美しいものです。

AI相続 相続税の申告書

 

おわりに

相続税の申告を、税理士や弁護士に頼まずに個人でやってみたお話でした。時間をかければできましたし、丸投げするよりも作業をしながら母親の生活について思い返す時間を過ごせて良かったなあと思います。

あなたにも「AI相続」を使って申告書を作ることをおすすめします。

しかし、普段使わない税務や登記のことを新しく知ることは楽しいのですが、業界用語が多くて時間は必要です。一生のうちに何度もすることではなく、学んだことを再び使う機会も少ないことをかんがみて、費やした時間を自分の時給に換算すると依頼しても割高ではなかったかな?とは感じます。

▲相続登記の手続きも個人でやってみたのですが、失敗だらけで苦労したので、また別記事で紹介する予定です。