iPhoneの有料アプリはマインドノードやスキャンツールなどビジネス系を多数購入しています。iCloudは2TBの容量を契約して書類、写真、動画を保存し、ファミリー共有もしています。
ふと、相続できるのか気になり調べてみました。
結論は、相続は不可で、残したいのであればIDとPassword及び二段階認証を死後に見つけられるように保存する必要があります。
ただ、私としては相続の準備はせず死後はアプリとデータは消滅して良いと決めました。
今回は、相続しなくて良いと判断した経緯を書きました。
はてな
この記事を書いて1年後にアップルの「個人アカウントの管理」を知り、データを相続可能に変えました。
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参考【終活】Apple IDアカウントの相続は「故人アカウントの管理」(iCloud) 相続できないのは何?
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Apple社の方針は死亡したら権利の消滅
AppleのLegal(法務)ページのiCloudについての規約内に明確に死亡時には権利が全て消滅すると記載があり、相続するという概念はアプリやiCloudのデータにはありません。
別途法令に定めがある場合を除き、お客様は、お客様のアカウントが譲渡不能なものであることおよびお客様が死亡した場合にはお客様のApple IDまたはお客様のアカウント内にあるコンテンツについて一切の権利が消滅することに同意します。
「アプリやiCloudのデータは相続できない」と考えるとよいです。
ただし、同規約内に相談先の記載はあり、特別な理由でデータを相続する相談は可能ですが、裁判所の命令を取得するなど手間がかかります。
なので、アプリを使用する権利を相続するレベルではなく、家庭の問題に関わる情報、高額な金銭的価値のある電子データが必要などの場合に依頼するものです。
AppleのIDとパスワードが伝えれば引き継げる
アプリやiCloudを引き継ぐ簡単な方法があります。
Apple IDのアクセス情報を死んだときに伝わるようにしておけば良いのです。必要な情報はID、パスワード、二段階認証。
特に二段階認証がApple系の他のデバイスや携帯電話のSMSとなので、スマホのロック解除も合わせて伝えておくことが大事です。
アクセスが可能になれば、クレジットカードの有効期限が切れていてもiTunesカードで月々のサブスク費用を支払うことでiCloudも継続できます。
死亡時に相続できた例
ネットで調べていて、Apple IDのデータを裁判所の命令無しで相続できた例についての記事がありました。
突然の不幸で子どもを失ったある夫婦は、悲しみの中、子どもの作品を守りたいとサポートに訴えた。その結果、故人のApple IDを引き継ぐことができたという
この記事の方は突然亡くなった息子さんの作品を相続するためにAppleに相談して、裁判所の命令書なしでデータを相続できました。
なので、もし相続すべき大事なデータがあると信じるのであれば、先ずAppleに相談してみると相続できる可能性があります。
私の場合は、資産となるデータは無いので相談の必要はないですね。
おわりに
これまでAppleのファミリー共有で色々なゲームを息子のために購入しました。亡くなったあとにも使えるようにしてあげたいと思いApple IDとパスワードを残すことを考えました。
でも、よくよく考えるとアプリやゲームはどんどんと進化していて古いものは使いにくい。そして時代は、アプリの購入よりもサブスクで課金するスタイルが多数を占めるようになりました。サブスクは支払い方法を変えれば続けて使用できます。
iCloudのデータ保存容量は残された人の名義で購入すればよいので相続の必要はありません。写真や動画は、残すべきものは常に共有しているので相続してもらう必要もありません。見られて困るデータはありませんが、生理的に死後に自分の書類を見られるのも嫌に感じます。
私の場合は色々と考えを巡らせた結果として、Apple IDに紐づくアプリやiCloudのデータは相続の準備をせず死んだら終わりで良いと判断しました。