ミニマ修理

古い軽自動車の雨漏り!アルミテープとコーキング剤で簡易補修できる!

車の雨漏りの簡易補修

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今回は、雨漏りがひどい軽自動車を個人売買で購入して、雨漏りを修理したお話です。

通常では板金修理になる数センチのサビ穴をアルミテープとコーキング剤で無理くり修理したのです。

車が雨漏りするけれど古いしお金をかけたくない、と考えているあなたに参考になるはず。

※この記事で紹介している修理方法は一時的なもので恒久的ではありません。あくまで、とりあえず治したい、再度漏れたらまた直せばいいや、という方向けです。

雨漏りする軽自動車の状態

今回の雨漏りが酷い車はホンダのライフ(型式 JB5)です。(後から知った話ですが雨漏りのトラブルが多い車でした)

ジモティーの個人売買で購入した車で、車の中が水浸しの状態、フロアマットの下は運転席と助手席、後の左側が水浸し。

後ろ左側の足元にタイヤ交換するときのジャッキが入っているのですが、水がタプタプに溢れていて雨漏りの酷さがわかります。

この状態で普通に運転していた前所有者さんには尊敬ですね。フロアマットが濡れているけど普通に運転していたとおっしゃっていました。セールストークだったのかもですが、水の溜まり具合とサビ具合を見ると、本当に気にしていなかったのでしょう。

そして、車内が水浸しでも電気系統が壊れないように配線やコンピューターが絶妙な位置に取り付けてられてることに感心です。

 

フロアマットをめくると水を含んでいて重い。まずは乾かさないと。

車内のマットを乾かす

まずは駐車場で窓を少し開けて換気できる状態にしてみますが、乾く気配は全くありません。

次にやったことは、太陽の当たる海沿いのパーキングで、ドアを全開して太陽光線が直接にフロアマットに当たるように角度を調整しました。

太陽の光は偉大で、直射されている部分はどんどんと乾いていきます。

でも、含んだ水の量が多すぎて太陽があたらない部分は乾かず、なので太陽に合わせて少しずつ車の位置を変えていくとシート下の部分以外は半日で乾きました。

ルーフの雨漏りの場所を探す

雨漏りの原因で多いのが、ルーフのモール溝に亀裂発生やフロントガラスのシール剤の劣化でボティパネルの裏側に水が侵入してくることです。

こちらの写真は角度を変えて車を上から見たフロントガラス右側部のズームイン。

サビが浮いているのが良くわかります。

今回の場合はルーフモールの運転席側が錆が浮いているなとは気が付いていたのですが、

モールを外しドライバーでコツコツとサビを叩くとゴボッと錆が落ちて穴が開きました。

こちらの写真が穴が空いたところ、上記の写真のボコボコ部は錆で朽ち落ちました。

このライフは、とても分かりやすい水漏れです。

逆の助手席側のモール部分も剥がしてチェックしたら錆も亀裂も見つからないので、右側の大きな穴から車内の左右に雨漏りしたのですね。

屋根のサビ穴をコーキング剤で埋める

穴が大きいので本来は板金修理するべきですが、今回はミニマルな修理にするためにコーキング剤で修理です。

ホームセンターで購入したシリコン系のコーキング

コーキング材を購入する時は合わせてコーキングガンを用意しないと使えません。

ボンドのように手で押して出てくる柔らかさではないですよ。

サビは見た目は鉄のように見えますが残しても強度は全くないので出来る限り落とし、

その後にブレーキクリーナーで脱脂。

次にコーキングをモリモリと入れていき、押しても沈まなくなるまで充填します。

充填したら表面をきれいな指とヘラを使って平らに整えます。

表面を整える際はヘラをウェットティッシュで軽く湿らせるとベタベタと付かずにスムーズに作業できます。

あとは乾かして完了ですが、コーキング剤は完全に固まるまで3日と説明にあるので、3日間は押し込んだり衝撃を与えないように注意します。

ただし、表面の硬化は2時間程度で十分で水も弾くので、車を運転しても大丈夫です。

車内パネルの錆穴を修理する準備

ルーフからの雨漏りの水がフロントガラス脇のピラーを通して車内に水が流れ込んだ今回の雨漏りですが、

助手席側の錆が酷くて穴が大きく開いていました。

ルーフから伝ってきた水が車内に入り、フロアを覆っている分厚いスポンジのマットが常に水を含んでいる状態になり、

鉄板に水分が常に接触している状態になり、錆が発生し続けて穴を開けたのです。

この車にはフロアから下側に水を流すドレインは付いておらず、一度車内に水が溜まったら乾かさない限り溜まり続ける構造のため酷くなったのでしょう。

此処まで酷いならドリルで水抜き穴を開けておけば良かったのに・・・と思いますが、気にしない前オーナー様だったのでしょう。

車内の錆穴をアルミテープとコーキング材で埋める

車内の穴はルーフよりも酷く、追加の鉄板をあてて溶接修理するレベルの酷さです。

ただし今回は、15年落ちの軽で走ってくれたらOKなので簡易修理する事にします。

エンジン、ミッション、足回りからの力が入らない部分なので大丈夫でしょう。

車内側はアルミテープで修理

まずはルーフと同じくサビを落とし、鉄板が腐っている部分を取り除きます。

錆がぼろぼろと落ちてこない状態にまでマイナスドライバーでゴリゴリと削り、最後にブレークリーナーでしっかりと脱脂です。

次に、ボディ内側にキッチンの水漏れ防止用のアルミテープを貼ります。アルミテープを3-5cmの長さにカットして穴をふさぐように重ねて貼り付けていき、穴を完全に塞いで完了。

車体外側の錆穴はコーキング剤で修理

次に外側からコーキング剤を塗りつけます。

フェンダーを取り外すと内側から空いたサビ穴がアルミテープで塞がれているのが見えます。

この部分を外側からコーキング剤を塗って塞ぐ感じです。

 

内側と同じく、サビをできる限りこそげ落としていき、ブレーキクリーナーで脱脂。

その後にコーキング剤を塗ります。

コーキング剤だけだと穴が大きくて内側に落ちてしまうのですが、内側に貼り付けたアルミテープが土台になりコーキングすることができてます。

コーキングが完全に固まるまで3日かかるのはルーフと同じなので、数日後に水が内側に侵入してこないことを確認して完了です。

さいごに

今回のミニマルな車の雨漏り修理は自動車整備士さん視点で見るととんでもない修理ですが、DIY的にできるので取り敢えず水の侵入を止めるには良いでしょう。

車を使っていくうちに再び小さな雨漏りは発生するとは思いますが、今回の修理前のように室内が水浸しになる程には水は侵入しないはずです。

このホンダ・ライフは雨漏りだけでなく古くてサビだらけでしたが、エンジンと走行系統に加えてエアコンが良い状態だったので雨漏り修理をする価値がありあました。

やっぱり、車は修理するところがあってこそ楽しいものですよね(笑)何も触るところのない車はつまらない!

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