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【相続】不動産の相続登記を自分で必要書類を集めて申請!想像以上に大変

【相続】不動産の相続登記を自分で必要書類を集めて申請!想像以上に大変

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こんにちは、しんじです。

私の母親が亡くなった時に相続登記を自分で申請しました。

今日は、自分で相続登記申請しようと考えている人向けの記事を書きます。

 

母親は数件の小さな不動産を保有していて、父親と共同の名義でした。

その不動産は父親が相続し父親の保有とすることになりました。

 

そこで、不動産の相続登記の作業がでてきます。

業者に頼むと1軒で安くても5万円です。

父親は業者に頼むのが嫌いなタイプでコストをできる限り減らしたい人(私も)、ですが今は自分で全部する体力が有りません。

こんな理由で、わたしが相続登記をすることになりました。

相続登記の手順はどんなの

相続登記の手順は、法務局に申請することです。

今は電子申請もできますので、自宅からできるからいいかと気楽に請け負ったのです。

(父親とは距離の離れた場所に住んでいます)

 

手順は、書類を集めて、申請すればいいだけなのですが、

登記や不動産に慣れていない身には、謎の言葉がたくさんあり、

調べたり、書類を集めたりに、時間を取られます。

登記情報の確認方法

現状のの不動産の登記状況はオンラインで確認できます。

有料ですが法務局に行かずにインターネット経由で取得できるので便利です。

→登記情報提供サービス https://www1.touki.or.jp/service/index.html 

 

相続登記の書類を集めるときに困ったこと

相続時に必要な書類は法務局のページに載っています。

 

書類の中で特に難しかったのが

  • 出生から死亡までの全ての「戸籍」を集めること。

ちなみに以前の戸籍のことを「原戸籍(はらこせき)」と言います。

父親に聞いても、母親の生まれた土地を県名までしか知りませんでした。

なので、母親の戸籍に載っていた結婚時の住所から、その役所に電話して確認しました。

その市はまだ存在していたのですが、もし合併などしていたらより難しくなったかも。

今回は母親は出生から結婚までに2通の原戸籍がありました。

原戸籍の入手は、市町村に郵送で依頼すればできます。
(手順は各市町村のホームページに載っていますし、電話でも教えてくれます)

興味深いのは、息子は血縁なので原戸籍を入手する際に特別な証明書類は要らないのですが、配偶者(父親)は血がつながっていないので関係性を証明する書類が居るのです。

 

その他の書類の準備は、

  • 相続する全員の印鑑証明と戸籍、登記する人の住民票、そして遺産協議書が人に関する書類の準備。
  • 不動産に関しては、固定資産税の支払い通知書が必要で、1軒だけ見つからなかっため市役所で評価額証明を出してもらいました。

 

登記を電子申請するときに困ったこと

法務局に電子申請する時に困ったことが、「実はほぼ紙の申請」ということです。

業界の人にとっては常識だったのですが、知らない身としてはびっくりでした。

電子申請はあくまでも申請書部分だけで、その他の書類はすべて原本を送る必要があったのです。
(原本を返してもらう「原本還付」を作る必要もあり)

わたしは、電子申請なのだから思い込み、全てPDFにして添付資料として申請したのですが、

当然のごとく、法務局から却下されました。

役所で電子データを紙で印刷してもらい、別の役所に紙で持っていくってなんて無駄なんでしょう。

役所のネットワークでデータとしては全て繋げることはできるでしょうけれど、権益やセキュリティや慣習、などなどのできない理由があるのでしょう。

マイナンバーがもっと普及して、戸籍や住民票などを役所間で共有してほしいものです。

【注意】

登記の電子申請には「マイナンバー」とカードリーダーが必須です。

ただ、税金のe-Taxはスマホをカードリーダーの代わりにできるようになったので、近いうちに同じようになるでしょう。

加えてWindowでしか申請できません(Macは申請用総合ソフトが対応していない)。

マイナンバーのカードリーダーが読み込まないとき

登記を電子申請する最終段階で「申請用総合ソフト」上でマイナンバーで電子署名する必要があります。

電子署名する時に何度も「初期化に失敗しました」エラーがでて困りました。

いろいろと解決策を探してたどりついたのは、

「申請用のアプリを閉じて再起動」です。

カードをセットしたカードリーダーを繋いでから「申請用総合ソフト」を立ち上げるということです。

この方法は、カードリーダーのドライバの問題がない、USB接続に問題ない、カードのPIN部分が汚れていない、などなどを試して最後にいきついたもの。

申請用総合ソフトの立ち上げ時に多分カードリーダの有無をチェックしているのでしょう。

残念ながら、登記のオンライン申請時にはマイナンバーのカードリーダーの読み取りのエラーがよく出ますので、イライラせずに何度か試すしかありません。

1番の注意点は、マイナンバーカードのパスワードを3回以上間違えると役所で再設定が必要になることで、エラーが出てもパスワードの入力は落ち着いてやりましょう。

(参考)私の使用しているカードリーダーはNTT CommunicationsのACR39-NTTComです。

法務局から何度も電話がきてやり直し

申請してミスが有ると法務局の方から電話がかかってきます。

わたしは、法務局の電話番号を見ると嫌になるくらい何度も電話を受けました。

電話で教えてもらったことは以下です。

(法務局の方はとてもお役所という話し方ですが、申請を業者に頼んだらとは言わずに、1つづつ丁寧に教えてくれます。)

  • 書類をPDFでは認められないので駄目(紙を郵送して)
  • 委任状に委任の条件を細かく買いてないから駄目(全部任せるではアウト)
  • 住所を登記通りでないから駄目(11−8は11番8号と書かないと受領しない)
  • 電子申請に不動産番号がない(「システムの問題と思います」と説明すると・・・「特別に受付ます」)
  • 登記謄本を電子受取に添付不足(申請時に特殊なファイルをつくる)
  • 返送用の切手が不足している(個人特定の書留には105円プラス)
  • 直ぐに再申請できないなら登記税の還付書類を送って
  • 相続関係説明図は紙は駄目(PDFでオンライン申請に添付:法務局により違い有り)

はてな

法務局の方には協力的な方と非協力的な方がいます。そしてオンライン登記に詳しくない方も。

オンライン登記申請システムについて理解していない人に非協力的な人が多い印象で、システムとは関係ない問題なのに「問い合わせはシステムのヘルプセンターに聞いてください」とまわされそうになったこともあります。

そんなときは、イライラせずに落ち着いて説明しましょう。

とにかく、細かいところを完璧にしないと進みません。

もちろん、不動産という資産価値のあるものを名義変更するので間違いが発生してはいけないことは理解します、

でも、もう少し一般人でも申請しやすくしてほしいなあと感じましたね。

 

ここからは特に重要だった点をひとつづつ説明します。

法務局は「受付番号」で管理している

相続登記を電子申請すると「受付番号」が発行されます。

追加のやりとりが発生した際には、この「受付番号」を電話や郵送で使うことになるのです。

受付番号意外にも色々な番号が付与されるのですが、法務局とのやりとりには受付番号です。

返送用の封筒は個人特定郵便

本人限定受取の封筒に書く文字

相続登記の申請時に送付した書類を還付してもらうために書留の返信封筒をいれます。

注意点は、相続登記の完了後に「登記識別情報」を紙で受け取る場合は普通の書留ではなく「本人限定受取」の105円の追加が必要です。

私は、この費用だけを追加で「切手」を法務局に送るという手間がかかりましたので、

相続登記の申請をする際に、返信用封筒をどうすれば良いかわからない時は本人限定受取にしておくと安心です。

登記識別情報(登記権利証書)の受取は「郵送」

相続登記が完了すると新しく登記識別情報(登記権利証書)が発行されます。

オンライン申請する際に、①オンライン交付、②送付の方法による交付(郵送)、③発行しない、から選べます。

初めて相続申請した時はオンライン交付を選んだのですが、電子署名を追加するなど手間がかかり、かつオンラインで受領して印刷したあとにコード部分に自分でステッカーを貼る必要がありました。

なので、2回目は「送付の方法による交付(郵送)」を選びました。なぜなら、返却(還付)される書類のために返信用封筒を送るからで、同じ封筒に登記識別情報も入れてもらえば手間を減らせます。

また、父親に登記識別情報を渡すときもプリンターで印刷したものより、法務局が専用の用紙に印刷したもののほうが安心を与えるとも感じます。

注意点は、登記識別情報を郵送して貰う場合は「本人限定受取郵便」にするため、105円切手を追加で返信用封筒にはることです。

おわりに

相続登記の申請は完了してみれば自分でもできる作業でした。

でも、作業中は分からないことだらけでイライラとする場面も何度もありました。

法務局の方にイライラした口調で話したことをここでお詫びします_(._.)_

 

なので、相続登記を自分でやることをおすすめしたい人は、

自分でやってみることが好きな人だけです。

 

自分で調べて学ぶ時間、作業する時間、法務局とやり取りする時間、

これらを加味すると、費用を払って業者に依頼して完了させたほうが、ストレスを持つこと無く自分の時間を有効に使えると思います。

わたしは、自動車の名義変更や車検などを自分でするような、自分でやってみることが好きな人なのでやりましたけれど。

▲こちらの記事が自動車の名義変更の話→ワンストップサービスとは車庫証明のために警察署訪問が不要、メリットとデメリットは?【やってみた】

 

ここまで読んで頂き有難うございました。もし、あなたが相続登記を自分で進めていて、疑問点があって困っていたらTwitterのDMで質問頂ければ「素人の視点で分かること」をお答えします。

 

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